« 安衛法って必要? | トップページ | 大規模な事業場の安全衛生管理体制 »

2009年11月12日 (木)

安衛法の全体像(総則)

職場における労働者の安全などを守る義務というのは事業主にあります。ですから元々は労基法の中に規定がありました。
でも職業や労働形態の多様化にともない労基法の規定だけでは対応できなくなってきたので、労基法から派生する形で労働安全衛生法として制定されるに至りました。
ですから、安衛法と労働条件に関する一般法である労基法とは一体の関係にあると言えます。
 
 
安衛法の1条(目的条文)にも次のように書かれています。

この法律は、労働基準法と相まつて、労働災害の防止のための危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を推進することにより職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする。

ここでいきなりひっかけポイント。

労働安全衛生法っていう名称だから労働者の安全と衛生を確保・・・だと思うじゃないですか。でも労働者の安全と健康ですからね。

安衛法の条文には労働者の安全などを確保するために事業主がしなければならないことが書かれているんですが、その語尾に注意して読んでください。
 「~しなければならない」=義務
 「~するよう努めなければならない」=努力義務
 「~に配慮しなければならない」=配慮義務
という3つのパターンで書かれているのがほとんどです。

条文をすべて書き出すわけにはいきませんが、ほとんどの条文が「~しなければならない」という義務規定になっています。ということは覚えるのは努力義務配慮義務ですよね。

Kantan-kunはテキストの文章の横に、色を変えて大きく、義務とか努力義務とか書きました。
 
 
でも、すべてを丸暗記しなくても大丈夫。

例えば3条(抜粋)を見てください。

2.機械などを設計・製造・輸入する者・・・は、労働災害の発生の防止に資するように努めなければならない
3.仕事を他人に請け負わせる者は・・・安全で衛生的な作業の遂行をそこなうおそれのある条件を附さないように配慮しなければならない

やらなければいけない事項(上記の下線部分)が、どれもおおざっぱというか抽象的な内容ですよね。もしこの内容が義務規定だとしたら、言われたほうは「具体的にどうすりゃいいの」って思っちゃいますよね。

もちろん例外はありますが、義務規定はもっと具体的です。

2以上の建設業に属する事業の事業者が・・・仕事を共同連帯して請け負つた場合においては、そのうちの1人を代表者として定め、これを都道府県労働局長に届け出なければならない。

ねっ
対象者や義務の内容が具体的なので、言われたほうも何をどうすればいいかすぐに分かるでしょ。
 
 
安衛法は暗記科目だとは書きましたが、暗記しなきゃいけないのは細かな数字です。
すべてを丸暗記するのではなく、理屈で判断できることはなぜそんな風に決められているのかということを覚えるようにしましょう。


  にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村

|

« 安衛法って必要? | トップページ | 大規模な事業場の安全衛生管理体制 »

安衛法」カテゴリの記事